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しかし､詩穂が作った料理を食べきると決めた以上は絶対に食べきってみせる｡ この極甘の食事を｡
｢………もしかして……甘いの……苦手…?｣
俺の食べる速さが遅いのが気になったのか､心配そうに尋ねてきた｡
｢い､いや…せっかく詩穂が作ってくれた料理だから味わって食べようと思ってさ…｡｣
俺が作り笑いをすると､詩穂もニコッと笑い返してくれた｡
その天使のような笑顔…今すぐ抱きしめてあげたいのだが､俺の目の前には強大な敵がいる｡ こいつらを片付けないとどうにもならない…｡
― 30分後 ―
｢ご…ごちそうさま…｡｣
ご飯を一杯とお汁粉､そして二切れの卵焼きを平らげるのに30分もかかっちまった…｡
｢じゃあ俺そろそろ帰るよ｡｣
｢うん………また明日……｣
俺は口の中が砂糖の甘さでいっぱいのまま自宅へ向かった｡
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