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「ちょっとちょっと! 魚屋さんじゃないんだからぁ!」
鈴香が呆れ顔で店員を見るが、店員の男は構わず、
「ささ、どれでもすきなの見て行って頂戴! ……まあ初めてのお客さんにはこのあたりがオススメですがね」
と行って、俺を店の奥の、
「国産ライトウェイト・ヒストリックスポーツ」
と書かれたゲートで仕切られたコーナーへと誘導する。
「あ、あの、俺、出来れば外車のほうが……」
俺がそう言うと、店員の男は笑いながら、
「お客さんの予算じゃ、外車で戦闘力の高いマシンは手に入りませんよ! まあ慣れたら海外のマニアックな旧いモデルを魔改造して遊ぶのもオツですがね……」
と言って、あるマシンの前に止まり、サッと指を刺す。
「初めての方には、コイツなんかオススメですよ!」
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