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「――おや、お客様、どうやら早速“想い出の一台”を見つけたようですね!
――え? “想い出の一台”!?
俺が驚いていると、店員はさらに言葉を続ける。
「今作からの新要素なのですが、ゲームプレイの為に装着されているヘッドセットからお客様の深層意識にアクセスし、そこからお客様の想い出に最も残っている一台をデータ化し、ゲームに登場させる――それが“想い出の一台”なのです!」
――え、それって、つまり……
「あのRX-7は、つまり……俺の記憶から作った、てこと!?」
俺がそう叫ぶと、店員は最大級のドヤ顔で、こう答えた。
「そういうことです、お客様!!」
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