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「もちろん俺らが奢るからさ。
ね、行こうよ」
「いえ、用事があるんで失礼します」
不良達から遠ざかるように数歩後ろに下がる。
それでも、不良達は引き下がる気はないらしく、笑顔のまま、こっちに詰め寄ろうとする。
「そんなこと言わずにさぁ。ほんのちょっとでいいんだって。十分、いや五分でもいいから」
「そうそう。君と少しだけお話したいんだよ。ね? 少しだけ喋ろうよ」
「嫌です」
不良達からさらに離れるために数歩後ろに下がりながら、心底嫌そうな顔を向けるが、効果はないようだ。
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