プロローグ

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何が悲しくて、知らない男とお茶などをしに行かなくてはならないのか。 それにしても、この不良達は何かものすごい勘違いをしてくれているようだ…… これは、変に関わらずにさっさとこの場を離れてしまったほうがいいのかもしれない。 幸いにも、自分の後ろ側、つまり高校がある方向に障害物は何もない。 「本当にお願いだって! ほんのちょっとでいいんだよ」 「あ、もしかして電車乗るの? だったら、一緒に駅まで行こうよ。駅に着くまで話せたら、充分だからさ」 駅に着くまでって…… そんなんで見逃してくれるわけないじゃん。 そんなことを考えていると、緑色のTシャツを着た不良が右腕を掴んできた。
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