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しかし、不良達のほうが圧倒的に身長が高く、歩幅も広いため、すぐに追いつかれてしまうだろう。
懸命に走りながら、どうすべきか考えていると、赤色のTシャツを着た不良がすぐそこまで追いついてきていた。
「ちょっと可愛いからって調子のってんじゃねぇぞ!」
……何だって?
不良の発した言葉に、逃げることも考えることも中断してしまい、怒りを露わにしながら追いかけてきた不良に、左腕を掴まれた。
引っ張られた反動で、後ろに倒れそうになるのをなんとか踏みとどまる。
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