プロローグ

9/30
前へ
/49ページ
次へ
しかし、不良達のほうが圧倒的に身長が高く、歩幅も広いため、すぐに追いつかれてしまうだろう。 懸命に走りながら、どうすべきか考えていると、赤色のTシャツを着た不良がすぐそこまで追いついてきていた。 「ちょっと可愛いからって調子のってんじゃねぇぞ!」 ……何だって? 不良の発した言葉に、逃げることも考えることも中断してしまい、怒りを露わにしながら追いかけてきた不良に、左腕を掴まれた。 引っ張られた反動で、後ろに倒れそうになるのをなんとか踏みとどまる。
/49ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加