夢のはじまり

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夢のはじまり

 幼稚園の頃、将来の夢を絵に描いた。それはとてもお粗末な絵だったけれど、ぼくは「魔法使い」を描いたのだった。    先生たちは、ぼくの絵を見てにこにこ笑っていたけれど、叶うはずがないと子供らしい夢だと思っていたことだろう。    しかし、この小さい頃に描いた絵で、全てがはじまったことなんて、誰ひとりとして気付いていなかった――。
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