混沌

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混沌

 世の中は乱れていた。連日凶悪な殺人事件がニュースで報道され、物騒になった。詐欺などモラルが掛けた犯罪も増えている。 そんな世の中を変える救世主が現れた。 その名は『ゴッド』 何とおこがましい名前だろう。神を名乗るとは冒涜でしかない。 我々は『ゴッド』ではなく『ゴースト』と呼んでいる。もちろん、犯人が幽霊等とは思っていない。もちろん神様だとも思っていない。 犯人が例え正義を行なっているつもりでも必ず逮捕してやる。 絶対に。 葛城京二はそう決心し、再び捜査に向かった。 例え、事件が起こってからは無駄だと知っていても事件現場に行くしかなかった。例え、証拠が手紙以外は一切なかったとしても。
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