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｢━━━って呼んでよ。
昔みたいにさ♪彩｣
もがく彩は、耳元で囁く男の吐息に顔を紅くさせながら何とか逃げようと努力する。
｢…っ！そんな…呼べません｣
｢強情だね♪呼んだら離すから…呼んでよ｣
｢…っ━━━…｣
呼ばれた男は優しく微笑む
勿論彩には見えていないが♪
｢聞こえないねぇ…彩、もう一回呼んでよ♪｣
───そこで、毎回夢が終わる。
無論、見ていた夢の内容も覚えてはいないのだが…
高校にあがってから、毎朝起きる度に何度枕を濡らしたか。
何を見たのか覚えていないのに、胸を締め付けられる想いをする。
『…一体、なんなの…
何で、こんなにも苦しいの!?』
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