━誠━

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漸く立ち直った梓は、滞在許可を近藤から頂き、女中として居ることになった。 一方、反対の土方は近藤に押され、監視を付ける条件で しぶしぶ了承した。 監視をするのは、監察方 山崎丞である。 山崎は、局長室に呼び出され監視の任を了承し、梓と挨拶を交わす。 「了解しました。 ほな、梓はん宜しゅう頼んます」 「此方こそ、宜しくお願い致します」 「梓さん、苛められたら言って下さいね♪私が殺りますから♪」 「はい。……って殺っちゃダメですよ!?総司さん」 「梓はん大丈夫やて。わいに、傷一つ付けれへんから♪」 「なら、傷物に致しましょうか?」 何処から出したのか、愛刀菊一文字を出すと鯉口をきる。 その間に入り、仲裁しているのは永倉であった。
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