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『自分、駆けっこしとったと違うか!?』
『してたよ♪(シレ~ッ
先刻までね♪忍たる者臨機応変にね☆』
『さよか…でも、何で接近戦やねん?あれ以来、拒否しとったのに』
『…初心…丞が来た日を忘れない様に…ね♪』
会話中も、攻撃を繰り出していた彩の一瞬ではあるが暗く儚く笑う表情を見ながら
『…暗殺か…彩の任務』
『そ♪いつ何時対象になるか分からないでしょ?』
"ピィイィィィィ"
二人は里から響く笛に、動きを止めた。
今のは、合図である。彩を迎えに来た長州藩士が、森の外にて待機しているのだ。
彩は、里から視線を戻すと丞に向かい苦笑しながら忍刀をしまい
『また…敵同士だね』
『そう、なるな…』
『じゃあね…丞』そう言うと、彩は丞に背を向け走り去った。
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