紅茶をふたつ。

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「え?一週間? ん~……迷うなぁ… まずは二日家族と過ごすだろ? そのあと二日で友達とか先輩とかと過ごして… …あ、一日は仕事とかでお世話になった人に挨拶しに行くかなぁ……?」 「……そっか…」 一週間に延ばしても "トワと一緒に居たい!!"って言葉は出てこない訳ね? 何かムカつく通り越して悲しくなってきたよ… 俺は一週間に延びたって4日はコウのために空けるよ? …コウの俺に対する気持ちってそんなもんなの? 「……あぁ… あと二日あんじゃん それはどうするの?」 もう俺の名前は出てこないだろうと、半ばやけくそで投げ掛けた言葉にコウの動きが止まった 「…………」 俯いてしまったコウの表情はこちらからは分からないが どうしてかいきなり黙り込んでしまった 「…コウ……? 何だよ、いきなり黙って…」 不思議に思い顔を覗き込めば、なぜか顔を真っ赤にしているコウ 「………コウ?」 やんわりと声を掛ければ、顔を真っ赤にしたまま おずおずと顔を上げた 「…何? 考えてなかったの?」 計算を間違えて日にちが余ってしまったから、恥ずかしかったのかな? なんて思いながら訳を聞いてみると、意外な答えが返ってきた .
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