紅茶をふたつ。

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「…………… …うん……… 俺も…もし地球が終わっちゃうなら、その瞬間までコウとずっと一緒に居たいよ でも、コウからそんな事言ってくれるなんて思ってなかったから…… ビックリした」 「…何で? 俺が言っちゃいけなかったのか?」 「………いや…… コウは真面目だから今まで世話になった人と……とか言うんだろうな、 って思ってたら本当にそう言うし 最初なんて俺の名前すら出てこなかったから……… なんか今…幸せ過ぎて死んじゃいそう……」 「止めろよ!縁起でもない!! 俺だって初めからそう言いたかったけど、もしトワが違うこと言ったら 俺ばっか好きみたいで何か嫌だろ?! 今言ってんのも恥ずかしくてしょうがないんだからな?!」 怒りながら俺の腕を叩いてくるコウ 「…お茶はいったからソファー行こう?」 怒ってるコウが可愛くて笑みがこぼれた 最後の日がもし訪れるなら… 二人で何をしようか? 遠く知らない場所へ旅行? それも悪くないね? 普段街とかでゆっくりデートも出来ないから、どうせ最後なら人の目を気にせず手を繋いで二人で出掛けるのもいいね? 例え何処にも行けなくて、家で過ごすことになったとしても 君が隣で笑っていてくれるなら何だって幸せなんだろう 「……なぁトワ?」 「…ん?何?」 「最後の時はずっと…… 抱きしめてて………ね?」 Fin.
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