また沖田夢(別モノですよ)

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目の前に広がる満天の星達。 …あァそうか、 「……明日は、俺の誕生日だ」 今日は七夕。 織姫と彦星が年に一度だけ出会える日。 そんな日に記憶喪失になった彼女。 俺は余程神様に嫌われているらしい。 「チッ…皮肉だなァオイ」 きらきらと鬱陶しく輝く星。 その下で渇いた笑いを零す俺。 …意味ねーだろィ。 誕生日に、オメーがいなきゃ プレゼント貰ったって、祝われたって何も……何も意味が無ェんだよ。 ふとキイ、とドアが開く音がして振り返ると アイツがいた。 「…沖田、さん?」 「…!!な、何で来た」 「…なんとなく」 震えながらも俺に近づいてくる。 「…無理して近づかなくてもいいですぜ」 全否定するかの様にアイツはふるふると首を振る。 「…なんか、貴方のところに行かなきゃいけない気がするんです。その、…知らない人なのに、何ででしょうね」 不安げにふわりと笑みを浮かべて更に俺の傷を抉る。 …罪深ェ女だな、テメーは。
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