出会い

13/13
前へ
/206ページ
次へ
―ガラガラガラッ 先生が来た。 「よし、皆。座りなさい。これから、私の紹介を一つと、転校生を紹介する。」 クラス内が少しざわつく。 「静かに。まず、私は…」 黒板に丁寧に自分の名前を書いていく。 「原 貞幸だ。よろしくな。えー細かい説明はまた後で…そして、転校生だ、おい!入ってこい。」 「はい。」 ―ガラガラガラッ 少し高い声だった。 その転校生は見てなぎさは、目を疑った……髪が少し長く綺麗に整った顔。 あの人だ… 「それじゃ自己紹介を。」 「鳥居 つばさです。よろしく。」 「じゃー…鳥居の席は…暁の隣だな。」 「えっ!?」 思わず変な声を上げてしまった。 微笑みながらなぎさへと近づいてくる。 「だから言ったろ?」 「えっ…」 「よろしく。」 ニコッと笑いながら言う。 「…よろしく。」 私はまたドキッとした。 これは運命なのだろうか…
/206ページ

最初のコメントを投稿しよう!

77人が本棚に入れています
本棚に追加