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―小学一年生になったばかりのなぎさは、いつも通りの帰り道を行く。
途中、烏の群れがいた。
「あっ…カラスさんこんにちわっ」
「カーカー?(何だあの人間)」
「なぎさって言うの。」
「カーカカー(俺達の言葉が解るみたいだな。)」
「うん。カラスさん達は何してるの?」
「カーカカカー(からかってやろうぜ。)」
「なぁーに?」
―カー…バサバサ…
勢いよく、なぎさ目掛けて飛んでくる。
「何するの?やめてー。」
なぎさは走りながら言った。
烏は、なおもなぎさ目掛けて爪を立て襲い掛かる。
「痛いっ!」
なぎさの腕には真っ赤な血が滴れる。
それで満足したのか、烏は
笑いながら帰っていった。
その恐怖が今も込み上げてくる。
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