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そこは、アイランドだった。
たくさん実がなっている木がずらり。そればかりではなく、バナナ等の果物もあった。
感極まって猿に抱きついた。
「ありがとう。命を助けてもらっただけでなく、こんなことまで」
少し苦しそうだったが、それでも喜んでいるようだった。
これも命を助けてくれた延長なのかもしれない。
その後は目一杯、アイランドを満喫した。
「ふぅ~、満腹。ありがとう・・・」
そういえば、まだ名前を聞いてなかった。って、名前なんてないじゃん!
あったとしても、聞き出せない。
(・・・?)
聞き出せない。
聞き。
キキ。
そういえば、さっきキキッ、と鳴いていたな・・・!
「今から改姓を命じる。お前名前はキキだ。」
「キキッ!」
宙返りして喜んでいた。
気に入ったようだ。
「よし!キキ、恩返しだ。遊ぼう!」
そして時間を忘れて、日が暮れるまで遊び尽くした。
夜。
いつもキキが寝ていると言う、寝床に行き、寝場所を提供してもらう。
葉っぱの敷き布団に掛け布団で寝ているようだ。
「お前は布団使わないのか?」
首肯。
「じゃあ、二人で布団を使おう。」
「キキッ!」
キキが笑顔になったように見えた。
キキが布団に入ってきた。
温かい。人とは違い、また格別だ。
「このまま連れて帰ろうかな?」
今日の夜は寒くなくて済みそうだ。
いつの間にか、寝ていた。
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