3540人が本棚に入れています
本棚に追加
僕は動物園デートの翌朝、またしても変な携帯の着信音によって起こされます。
『一万年と二千年まで 肩 あ・い・し・ん・ぐ~♪』
司「…………」
……眠たい。……でも……この変な…着信音は……
とりあえず僕は寝ぼけたまま、電話の主を確認。
電話の主は思った通り……
はい。……成瀬さんです。
司「…………」
携帯の時刻を見てみると、まだ明け方の4時前。
僕は一度大きくため息を吐いて起き上がり、電話に出るより先に、玄関に行って鍵を開けます。
『ガチャガチャ、ギィ~~~』
琴「……食事時に……ごめんね?」
司「…………」
成瀬家では、朝の4時が食事の時間らしいです。
……しかも、どう見ても今の僕は、寝起きにしか見えないと思うんだけど。
僕はそう思いながらも、成瀬さんに問い掛けます。
司「……早過ぎ……。まだ明け方の……4時だよ。……前より早いじゃん。……なんで?」
僕がそう言うと、成瀬さんは……
琴「……漁師の朝とはこんなもんじゃ~。……海が待っとるじゃきにぃ~」
司「…………」
……まず、成瀬さんは漁師じゃないですし……そのうえ、方言がごちゃ混ぜなんですが……。
琴「……そうゆうこと」
……どうゆうこと?……全く…分かりませんけど…。
最初のコメントを投稿しよう!