3540人が本棚に入れています
本棚に追加
/172ページ
そんな事を思いながらも、やっぱり眠たい僕は、成瀬さんに腕まくらをしたまま、目を閉じる。のですが……
琴「……初めて~のちゅー♪キミとちゅー♪」
司「…………」
……はい。成瀬さんからバレバレの催促です。
僕は閉じた目をゆっくり開き、成瀬さんを確認。……はい。準備万全。成瀬さんのお顔……ちょー至近距離です。
そんな成瀬さんに、僕は問い掛ける。
司「……して欲しいの?」
僕がそう聞くと、成瀬さんは……
琴「……おとといきやがれ。だ~りん」
……寝よう。こんな素直じゃない子は、ほっといて寝るとしましょう。
僕はそう自分に言い聞かせ、また目を閉じる。
琴「……私……だ~りんが怒ることなにか言った?」
全体的に怒るような事しか言ってないですよ?成瀬さんは自覚が全く無いのでしょうか……。
僕は目を閉じたまま、成瀬さんのその問いに答える。
司「……成瀬さんが素直じゃないからだよ」
僕がそう答えると、成瀬さんは……
琴「……私は琴美。……酢名夫さんじゃない」
……酢名夫さん……誰ですか……それは……。
最初のコメントを投稿しよう!