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今の状況を整理しよう。
そう思い構想を組み立てていると、奴が話し始めた
『これからXゲームの説明を開始する。一度しか言わないので聞き逃すなよ』
そう言えば「Xゲーム」とやらの説明は一切されていなかったな。
それにしても大掛かりなイベントだな。
ここまでリアルにしなくてもいいのに。
てか、パーティーに何の関係があるのだろうか・・・。
色々と思案していると、奴の声がまた聞こえてくる。
『このゲームに負けるものに残される道はただ一つ・・・死のみだ』
ちょっと待てよ。
そんな事聞いてないぞ・・・。
俺はただ、国主催のパーティーに招待されただけだ!
なのに、なぜ死が待ち受けているゲームをしなきゃならないんだ!
そうか!
これも国が特別に用意した演出な・・・
俺の考えは奴の無慈悲な声に掻き消された。
『このゲームの参加人数は100人。男は60人、女は40人だ。そして、諸君の敗北条件は全滅する。つまりは参加者全員の死を意味する。そして、今回は全滅した時のペナルティーを考えた。知りたいだろ?それはな、お前等が今まで関わってきた人間。そいつらを抹消するということだ。どうだ?しびれるだろう!?』
奴はあの時のように悦楽の表情を浮かべていた。
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