二章-約束-

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駅のホームで話していると電車が来た。 君を迎えに来た。 別れの時が近付いたかと思うと寂しさは一層大きくなる。 そんな気持ちを無視するかのようにベルが響いて電車のドアが開く。 とても大きな一歩。電車に乗るだけの一歩を踏み出して、君は電車に乗った。 やがてドアが閉まり、ベルも止んだ。 同時に君は言った。 「約束だよ。必ず、いつの日かまた会おう。」 君は僕に言って、電車が走り出す。 その言葉に何も応えられず、僕は俯いたまま手を小さく振った。 だってあの時君は…… 必死に堪えながら話していたから。 僕にはわかったんだよ。 だから、君の顔を見れなかった…
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