とある世界。

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‐マヨヒガ‐ ギシギシ… 黄色い九本の尻尾を持った人(?)が古びた木製の廊下を歩いて行く。 「ハァ…まったく。紫様はまた昼まで寝て…起こす身にもなってくださいよ…。」 とブツブツと独り言を言っている。 どうやら、この人(?)の行き先は『紫様』と呼ばれている者の寝室らしい。 ギシ… 九本の尾を持つ人(?)が、ある襖の前で止まる。 「紫様ー!もう昼ですよー!起きてくださーい!!」 襖の前から大声で言う。 「…うぅ……ぅるさいわねぇ……わかったわよ、起きればいいんでしょ起きれば…」 襖の奥から寝起きと思われる少女(?)の声 「はい、起きましたらちゃんと顔を洗って居間に来て下さい、昼食を準備しましたので」 「うぅ……わかったわよ……たくっ……」 完全に寝起きだ。 「では、私は居間に戻りますので、二度寝は勘弁してくださいよ?」 「はいはい……」 ―――――――
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