135人が本棚に入れています
本棚に追加
「…え…?」
「命に関わると私は言いました。忠告を聞かなかったのは貴方です。誰かが来れば命は助かると思いますよ。」
な…なんで…?
なんで私の胸にナイフが?
こんなの一体どこから…?
「短い間ですがお役に立てて嬉しく思います。またのご利用を。」
助けなさいよ。
人が死にかけてるのよ。
あ、役目…そう役目よ。
私を助けるのが貴方の役目。
私は床をばんばん叩いた。
すると彼女はこっちを振り向く。
そして私の所までやって来た。
「…役目なら何なりと。」
「あ…、あ…!」
「私は不要ですか?それでは失礼致します。」
なんで?
なんで声が出ないの?
やだ。行かないでよ。
…あ、眠い。
寝たら痛みがなくなるかしら?
そうね。寝ている内に誰かがきっと助けてくれるわ。
ふふ。待ってなさい。
次目が覚めた時には貴方の皮を剥いであげるからね。
それまで呑気に暮らすといいわ。
じゃあ…お休みなさい。
最初のコメントを投稿しよう!