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真っ暗なベランダ
そこには小さなローソクに火が灯って2人を照らしている
「悩みなんてたくさんある」
そんな言葉から始まる
「悩みすぎてたくさんの人を傷つけて、たくさんの人を失った」
「…。」
ただの愚痴でしかない言葉を彼女は無言で聞いてくれている
どのくらい喋ったのだろう
それでも彼女はそこから動こうともせず話を聞いてくれていた
「俺には光がない。照らしてくれるものがない。だから…」
その言葉と同時にローソクの火が消える
けどすぐに明るくなる
彼女が隠しておいたローソクに火をつけて照らしてくれた
「光を照らすのは一人では難しいよ」
そう言って2人の間にローソクを置いた
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