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汚れた水は庭の隅に捨てました。
アリスはバケツを組み井戸におくと、ポンプを動かします。
すると、キラキラとした透明の水が音を立てて流れ出ます。
やがてそれはバケツを満たしました。
アリスはそのバケツに右手をゆっくり浸けました。
チクっとした痛みがさしましたが、冷たさでそれも紛れます。
アリスはポンプの近くに隠しておいた割れた鏡を手にとりました。
それに写る自分はとても醜く、嫌悪感すら抱きました。
「私はなぜこんなことをしているのだろう…」
もちろん仕事を断ればおばさまにうんとぶたれます。
雨の日でも、風邪をひいても、クリスマスでも
アリスに休みはありませんから。
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