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「アリース!アリーース!どこにいったんだい!!」 家の方からおばさまの怒鳴る声が聞こえます。 アリスはバケツを手にとると慌てて家に戻りました。 「アリス!どこにいたんだい!まさかサボってたんじゃないんだろうね!」 真っ赤にしたおばさまの顔がすぐそばまで迫ります。 「いえ……井戸に水を換えに行ってただけです。」 アリスは右手を隠すようにして言いました。 「ふん!どうだか……」 おばさまはアリスを疑うように見つめます。 「もう今日の仕事はいいから部屋に入ってな!!」 そう怒鳴るとアリスを部屋に押し入れました。 「この役立たず!」 おばさまはそう怒鳴ると扉を閉めました。 ガチャリ という部屋に響く鍵をかける音を耳にするとアリスは倒れ込むように固いベットに横になりました。
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