124人が本棚に入れています
本棚に追加
ルベルク(んっ……?)
気が付くとルベルクの目の前にはファウリヤが立っていた。ルベルクは薄ら目を開けているだけな為ファウリヤからは見えていない。
体を動かすのも声を出す力も残ってないルベルクは何も出来ず見てるしかない。
ミヤ「お父様、ようやくくたばりましたよ」
ファウリヤ「ご苦労、貴族の皆には口止めしたし庶民共はまだ貴族の子供の話はしていない
これでこいつの存在はなかった事に出来るな」
ルベルク(お父様…僕はそんなに貴方の邪魔だったんですか…?)
会話を聞いてる内に怒りと憎悪が込み上げてくる。
自分の親が、家族がこんな人達だと言う事を改めて知り本当に自分が邪魔だと分かると目元が熱くなった。
ファウリヤ「さて、こいつは死者の森に捨てるか」
死者の森…死者が集まり凶暴な魔物が沢山生まれる危険な森。ギルドのSSランク以上でないと入れない。
ファウリヤ「さよなら、落ちこぼれ」
ルベルク(バイバイお父様…僕は絶対許さないから…!)
ファウリヤ「転移!」
ファウリヤがそう言うとルベルクの姿は直ぐ消えた。満足したファウリヤはミヤ、ザットを連れて食事をしに向かった。
シェリーはまだ牢屋を見ていた、そして小さく…本当に小さな声で呟いた。
シェリー「……お兄ちゃん……」
Next.story
最初のコメントを投稿しよう!