やってきた女子中学生

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  「いや!やめてよ!!」  「いいじゃねぇかよ、俺達と遊ぼうぜ?」  コンクリートジャングルの道、あたしが今通っている道には若い女性が襲われている。  当然あたしは正義の味方というヒーローでもないからそのまま見てみぬ振りをした。周りも対応は同じ。  「早く帰らないと」  今の日常は不満ではない。  お父さんとお母さんは共働きしてるから家にほとんどいない。勉強も普通に出来るし、体力も結構ある、友達は必要なくらいはいる。  あっ、自己紹介遅れました!あたしは中学三年生赤塚深雪…最近は受験に追われる毎日を送っています。  そして実は隠れ腐女子である。常に頭には男同士の絡み、絡み!絡み!!勉強なんか聞いてられっか!(聞けよ)  深雪「何かこう新しい出来事が欲しい」  そんな事呟きながら信号を渡る。平凡なあたしにそんな出来事は簡単にはこない。  ブロロロロ…  深雪「えっ?」  車の走る音に振り向くと一一  トラックが目の前に一一  平凡な日常。  あたしはそれがずっと続くと思っていた…  それがいきなりこんな結果で終わるとは思いもしなかった。
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