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こんにちは、いきなりセテニアとか言っている美男子にちょっと引いている女子中学生です。
助けてもらって何だけどこんな危ない人には直ぐ離れたいと思ってます。
「お前変な格好してるな」
深雪「貴方に言われたくないわよ!」
彼の姿を見て咄嗟にそう言うあたし。だって彼の服はRPGを思わせるような服装だったから。
「何処が変なんだよ」
深雪「全てよ全て!このあり得ない世界も、あの肉食狼も、貴方の服とその魅惑な容姿も!!(最後は余計)」
「おかしな奴だな、とにかくお前を家まで送ってやる…何処だ?」
はっきり言って怪し過ぎるのだがまたあんな危ない狼に襲われるのも嫌なので素直に言う事にした。
深雪「えっと東京の江戸川区の…」
「…………何処の国だそれは」
全く知らないという顔であたしに聞く青年。本当に知らないようで、あたしは思わず地面に膝を付きorzポーズを作った。
そして確信した。ここは絶対日本、いや地球ではないと…
まだやり残してる事が沢山あったのにこの仕打ちは何?
絶望しているあたしを見て無表情だが少し困ったような顔を浮かべた青年。
「まぁ、自分の事は自分で何とかするんだな」
深雪「ちょ!?貴方見捨てる気…!?」
「俺は人助けするほどお人好しじゃない、だからもうお前を助ける気はない」
深雪「そんな…せめて道案内してよ、後お金と食料」
「冗談でも殺すぞ」
あたしの冗談も全く効かない青年に苦笑いを浮かべる。
見た目と違ってかなり怖い人だなと今分かった。
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