誕生

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  「あなた……」  ファウリヤ「エリス、よくやった…よくやったぞ…!」  妻、エリスに優しく手を握るファウリヤ。彼に薄ら笑みを見せて彼女はふーっと溜まっていた息を疲労と一緒に吐き出す。  ファウリヤ「それで、子供は?」  エリス「別室でメイド達が…」  エリスはそう呟き隣の一室に目をやる。ファウリヤは直ぐにそこへ向かい、子供達を見つけた。  「旦那様、赤ん坊に異常はありませんよ…どうぞ」  赤ん坊を優しく抱いていたメイドはファウリヤに子供達を渡した。  その愛らしい双子の寝顔にファウリヤは満足のようだ。  再びエリスの許に戻り赤ん坊を見せた。  ファウリヤ「エリス、子供達の名前を決めないと」  エリス「そうね…」  二人は暫く考え、どんな名前にしようかとあれやこれや言っていた。  そしてようやく決まり…  ファウリヤ「よし、男はルベルク、女はシェリーにしよう」  エリス「ルベルクにシェリー…いい名前ね(笑)」  2人は笑い合い、自分の子供達を呼び出し赤ん坊を見せた。  皆それは嬉しそうに喜び、家族はこの時とても幸せだった。  そう  あの日までは  Next.story
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