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ルベルク「お……父様…?」
子供達も父の変わり様に驚いているようだ。ファウリヤは怒りを露にして拳を震わせた。
ファウリヤ「気安く父など呼ぶな恥曝しめ!シェリーは使えるのに何故お前はあの程度の魔法が使えん!?
貴様のような奴は我が屋敷の子供ではない!思いたくもない!!」
ミヤ「お父様!何言ってるんですか!?」
ザット「父上、幾ら何でもそれは酷いのでは…」
アレル「なーんだ、魔法使えねぇんだこいつ!落ちこぼれじゃねぇか!!
魔法使えないんならゴミ当然だな」
二人「!?」
二人はアレルに目を向ける。その目はまるで、今目の前にいる父と同じ目だ…
シェリーは父とアレルに脅え、ルベルクに身の危険を感じた。
ファウリヤ「とんだ落ちこぼれだな、貴様はもう私の子供ではない!エルマ!」
ファウリヤはエルマを呼び出し、ルベルクは何も言えずただ涙を堪えるしか出来ない。
エルマ「な、何かありましたかファウリヤ様?」
ファウリヤ「エルマ、この屑を牢屋に入れてしまえ」
エルマ「!?なんと…」
ファウリヤ「早くしろ!こいつを見てるだけでイライラする!!」
アレル「エルマ、早くそいつ牢屋に入れろよ」
ザット「アレル…!」
エルマは仕方なくルベルクを捕まえて牢屋に連れて行く。
必死に抵抗するルベルクにエルマは罪悪感で一杯だった。
ルベルク「やめてよ!僕が何したの!?やだよぉ、助けてぇぇぇ!!」
ルベルクの叫びにファウリヤは何も聞こえないかのように子供達に笑みを見せる。アレルはニヤニヤと笑いながらそれを見届け、ザットとミヤは黙っている。
シェリーはペットに抱きついて俯いていた。
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