熱くなれ

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 驚いてつい大声をあげてしまった私を、玲菜とかいう面接官はいたって冷静に見つめていた。だって、こんな私とそう歳も変わらないであろう女の子に面接されるなんて、おかしい!!絶対おかしい!!!  そんな私の胸中を見透かしたかのように、玲菜は言葉を続ける。 「驚かれるのも無理はありませんわね、こんな年端もいかない私が面接官では。でも私はこの学園の理事長の娘であると同時に、この学園に幼等部から通う魔法のエリートでしてよ。それでもご不満かしら?」 「い、いえ、別に…」  何だかただの自慢のような気がしないでもないが、とりあえずは、ただの女の子ではないらしい。私は気を取り直して、彼女に向き合った。 「よろしくてよ。では、面接を始めます。その前に、一つだけ」 「は、はい…」  相変わらず尊大なその態度に慣れることが出来ず、何となく萎縮してしまう。前の魔女っ娘もこれでやられたんだろうなぁ、と思うと尚更、気持ちで負けそうになってしまっていた。 「私、一般受験で合格者は出さないつもりでおりますの」 「…は?」 「この学園に必要なのは、魔法のエリートのみ。養成コースなどは無駄の極みだと思っておりますの。ですから、今日はもうお帰りになって結構。今からでも募集している高校をお探しになって。残念ですけれども」 「………おい、ちょっと待てや………」 「…何ですって?」 「テメェザケんなやこの魔法バカ!!!あたしにはここしかねぇんだ!!!魔法エリート?!上等じゃねぇか!!あたしだってそうなってやらぁ!!!御託はいいからサッサと面接始めろやボケェ――!!!」  ベラベラと勝手なことを吐かす玲菜にフツフツと怒りが湧いてきて、私はついにブチキレる。そんな私を見て、玲菜も肩をワナワナと震わせた。 「貴女、この私に向かってよくもそんな口をきけましたわね…!いいでしょう!!貴女の本気、見せてご覧なさい!!」  上等だ、見せてやろうじゃないの!!………と意気込んではみたものの、私これからどうすりゃいいの――?!
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