幸せな家族

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小学生の頃からだった。 よくは分からなかったが、父と母が夜中に口論しているのを、何度か見かけた。 「そんなに生徒が大事ね!?」 「・・・。」 中学生といえど、ヤンチャ盛りなこどもたち。 父はその何十人もの生徒を、朝から晩まで相手している。 たまに帰って来ない日もあった。 生徒の家出。非行。病気。親との問題。不登校。イジメ。 きっと、もっとあったであろう父に与えられた課題。 父は死に物狂いで生徒たちを守り、戦った。 実の子以上に。
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