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学園長室と箔押しされたの豪奢なドアを押し開けると、ふかふかで座り心地の良さそうな椅子に腰をおろしながら、くぅ~、くぅ~と寝息を立てる銀髪の幼女の姿が眼に入った。その寝顔はとても愛くるしく、小動物を連想させる。
また寝てるよこの人は…
まぁ、もう午後8時を回ってるし、子供は寝る時間かなっ、とか思って笑みをこぼしてしまう僕。
「美甘さん!起きてください!」
少し肩を揺すってやる。子供の睡眠時間を奪うのは不本意だが、今は仕方あるまい。
「ふふふ、咲君のえっちっ…」
何という寝言を!
直ぐ後ろで姫那が???となっているではないか!
仕方無い、後で怒られるのは我慢して奥の手、すなわち鼻をつまんでやる…
すると、
「プハァー、って咲君!何てことするのーっ」
美甘さん起床、少しご機嫌斜め。まあ、無理も無いだろけど。
「すみません、美甘さん。至急お願いしたい事がありまして!」
そして、事の顛末を話した。
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