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星桜魔法学園第二男子寮、八神咲の部屋。
顔にあたる柔らかい感触で目が覚める。
「っん、ん~。まだダメですよ~」
ふわりと甘い臭いが鼻腔をくすぐる。
はだけた和服からは、両腕に挟まれ押し潰されたふたつの膨らみがあらわになっており、僕の理性を刺激する。
それは丘などではなく山だった…
間違い無い。僕の眼前にあるのは姫那のむ、胸だ!女の子の胸ってこんなに…
おっと、いかん危うくトリップするところだった。
にしても何でこんな事に……
事の始まりはあの時。
そう、姫那と出会った辺りからだったのだろう。
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「さっきの話の続きだけど、僕のモノってどういう…?」
「そのままの意味ですっ。私は咲様のモノです。あの日からずっと」
あの日っていったいいつの事だろう。僕は少女に合った事があるのだろうか?思わず、困惑した表情になる僕。
「あ、あの。私のこと覚えてませんか?8年前にスカイパークで…」
不安になったのかだんだん声の小さくなる少女。最後の方なんかほとんど聞こえなかった。
「ご、ごめん」
つい謝罪が口から出てしまう。謝る事が癖になっているのかもしれない。
「いえ、謝らないでください。私の印象が薄かっただけですからっ」
全然気にしてません。と言わんばかりに両手を胸の前でハタハタと振る少女。どうも空元気にしか見えなかった。
「あ、そうだ!コレならどうですか!?」
何か思いついたのか、髪に天使の羽?を模したような子供っぽい髪飾りをつける少女。
8年前、スカイパーク、髪飾り、女の子…
「あ!えっと名前は…」
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