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「んぅ?なんじゃ、まだ餓鬼が生きてたか?」
一:「ヒッ……」
自分たちを見下ろす白い化け物は、血の着いた口でニヤリッと笑う。
「クククッ…今日はご馳走だなぁ、その女の魂よりお前の魂の方が旨そうじゃなぁ…」
一:「ッ……ぁぅ………ぁっ……」
一護は母親を強く抱き締め、恐怖で震える体を止めようとする。
「さぁあて、あ奴らが此処に来る前に食ってしまうかのぉ!!」
白い化け物は、鋭い爪を笑いながら降り下ろす。
一護は強く目を瞑り、母親に抱き付く。
―赤い…赤い血が飛び散る…
小さな悲鳴に、大きな悲鳴……
体が浮かぶ感覚……
眠くって、瞼が上がらない……
―どう…なっちゃうの……かな………かぁ…ちゃん……
おれはどこにいっちゃうの?――
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