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あれは、昼食の時だった。
「あぁ腹減った…飯わすれちまった!うぉぉお!美香っ!パンくれぇぇ…」
「うるさいね!静かにしてよっ美香も、パン一つなの!五時間ぐらい我慢出来ないのっ!?」
「良いじゃん良いじゃん、パンの一つや二つ、減るもんじゃないしさっ。」
「減るよ!普通に減るよっ!食べたら胃で消化だよ!」
「それじゃあさぁ、賭けをしようぜ…」
「どうせ、美香のパンをくれでしょ?」
「ぐっ…」
痛いトコつかれた…バレたらしょうがない、とっておきの秘策で…
「あぁ、バクドナルド奢りも無しね。美香嫌いだもん。」
「うがっ!」
バレた…何故だ?
何故ばれる?仕方ない、究極のとっておきで…
「あっ、お金もダメだよ!お金で美香は、動きません。」
「うがぁぁあ!」
何故なんだ…無理だよ母さん、父さん、俺には無理です。
「…そんな死に際のような顔しないでよ、食べずらくなるじゃない…」
「ガーン…」
声に出してみた。
「うっ…もう分かったから、美香が虐めてるみたいじゃない…分かったから!、賭けに乗ってあげるから!」
「ヒャッホーウ!」
「げっ…調子に乗り出した…何の勝負…早くしてよっ!」
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