入学式の日に‐生徒会‐

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航「一樹、お前あの生徒会長に惚れただろ。」 生徒会室に向かう途中に航が突然聞いてきた。 さすが親友だね、俺の好みを知ってるからお見通しっぽい。 一樹「やっぱ分かってたか。あの人は俺がいままで会いたいと思ってたけど会えなかった理想の人だからな。たぶん今回を逃したらもう出会えないと思うし、正直頑張りたいと思ってるよ。」 航「そうか。ま、俺には人を好きになった経験はないが応援するからな。微力だが頼ってくれ。」 ……本当にいいヤツだな。 一樹「ありがとう、航。」 さっきも言ったけど理想の人に出会えたのは今回が初めてで、これが俺の初恋なんだ。 だから失敗はしたくないし成功させたい。 ……まぁすでに彼氏がいたら素直に諦めるしかないけどね。 その後、俺は航と話しながら歩き、ついに生徒会室に到着した。 やっと……やっと話すことができる! 航「一樹から入れよ。第一印象は大事だと思うからな、しっかりしていけ。」 第一印象か…… いつもどうりに行こうかな? 変にキャラつくっても後々めんどくさいし、入った瞬間にしらけたりしたら嫌だもん。 とりあえず普通に『失礼しまーす』って入ろう。 そして俺は生徒会室の扉をノックして、ドアノブに手を掛けた。
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