白刃ノ奏鳴曲

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口いっぱいにホットドッグを詰め込んでこちらを向いたのは【リリィ・ニーヨ】、このジョーカームーンのメカニック兼執行人、地獄の改造魔だ、 俺やカイ、それに他のメンバー達の武具を整備するのはリリィの仕事だが、威力機能共々整備の度に凶悪になっていく、 俺の刀、【朝月(アサツキ)・宵陽(ヨイヨウ)】に、拳銃【ブラックアリス&ホワイトチェシャ】も元々はリリィの造った物、凶悪なのはデフォルトだ。 カルド「………おい小娘、おいこそ泥娘、おいこの泥棒猫!!誰が人のホットドッグ様に手を出して良いと言った!! リリィ「(ごっくん。)イヤだねぇカルドさん、これは元々リリィのだよ、ちゃんとカルドさんのはここにあるって~、 そう言いながらカウンターの奥へと向かい、戸を開けて外へ出ていった、リリィの独房は外に別個にある、何かやらかして店をぶっ飛ばしてもらったらこっちが困る、 とりあえず飯にありつこうとカウンターに寄る、カウンターの上にはカイに頼んでおいてもらったデリバリーのピザなどが載っていた、、しかし、やっぱりホットドッグはない、それどころかまだいくつか足りない、食後のリコピンムースはしっかりと残ってはいるが、 リリィ「嘘だよ♪ カルド「!? ガチャッ!!ドォンッ!! ヂュイーン!! リリィ「きゃーっ!! 戸を少し開けてケタケタと笑っていたリリィに遠慮無く鉛弾をお見舞いするが、外してしまった、あの野郎…あの小娘、俺のホットドッグとメロンソーダ、ピザ1/8を…… 「ピザはあたし、少しもらったから、 カルド「! 「今日はずいぶんと遅いお戻りね、 上の階から螺旋階段を伝い降りてくる女、袖と裾の短いスーツにスラックス、中にはノースリーブシャツを着ている、 こいつは【レナ・ミヤギ】、同じく執行人、カイ以上にクールで大人っぽいが、ジョーカームーン内最年少の17歳、立派な高校生である、 顔に似合わず馬鹿力の持ち主でどでかいチェーンソーを軽々と振り回す様はとても人とは思えない、鬼だ鬼、オーク。 レナ「今余計なこと思ってなかった…?? カルド「思ってない思ってない、全然思ってないって。 レナ「…ならいい、 カルド「ふぅ……
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