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……とまあ、ｼﾞｮｰｶｰﾑｰﾝの執行人は俺を含めた5人でやりくりしている、不自由は何もない、
仕事があるから金には困らんし、元々俺の家だから家賃を払う必要もない、飯はﾚﾅがたまに作ってくれるし、飯が無くてもﾃﾞﾘﾊﾞﾘｰで適当に頼めば飯にも困らん、
欲しい家電があるなら廃品か廃材、ｽｸﾗｯﾌﾟでもかき集めてくればﾘﾘｨとｶｲが適当に直したりして元はﾀﾀﾞ、これぞ最高の贅沢、充実した生活の極みだ、
ｶｲ｢飯は済んだか??
ｶﾙﾄﾞ｢まだ、
外で何かしていたｶｲが戻ってきた、この前壊れた内線のｽﾋﾟｰｶｰでも直してたのかな??
ｶｲ｢とっとと済ませろよ、仕事だ、
ｶﾙﾄﾞ｢仕事??何のだ??
ｶｲ｢まだわからん、……だが、そんな気がする、
ｶﾙﾄﾞ｢……なんだ、まだ【C.C.】来てないのか、急かさんでもいいだろ??
ｶｲ｢………
【C.C.】……、
【crisis.card.】(ｸﾗｲｼｽｶｰﾄﾞ)の略称で、ｼｰｼｰ、ｼｰﾂｰ、ﾂｳﾞｧｲﾁｬｰﾘｰなど読み方はいくつもある、
直訳で【危機札】、俺達にかせられた任務は重要機構や緊急性が高いため、執行人達からはそう呼称されている、
因みに、正式名称は【duty report】
(ﾃﾞｭｰﾃｨｰﾚﾎﾟｰﾄ)、直訳で【任務通達】、
ｶｲ｢いつでも行けるようにするのが普通だろ、
ｶﾙﾄﾞ｢そんないつでもかでも来られたらこっちが困るっての、こっちだって人なんだからさ、たまにはﾛﾝｸﾞﾊﾞｹｰｼｮﾝとか欲しいわけよわかる??
ｶｲ｢年中ﾛﾝｸﾞﾊﾞｹｰｼｮﾝのお前が言うな、
ｶﾙﾄﾞ｢完全に休み～ってのが欲しいのよ、いつ来るかわからないC.C.に怯えてさ…
ぶーっ!…ぶーっ!…
ｶﾙﾄﾞ｢………
ｶｲ｢………
ｶﾙﾄﾞ｢うっそ……まじで………??
ｶｳﾝﾀｰの上の電話の横のﾌｧｯｸｽの上に鎮座している小さな機械が微振動しながら一枚の厚紙を吐き出し始める、ｶｲが近寄り落ちかけた厚紙を手に取り眺める、
ｶｲ｢場所24区、銀行強盗、だそうだ、
ｶﾙﾄﾞ｢……結構重大??
ｶｲ｢星三つ、無難だな、
ｶｲは厚紙をｶﾙﾄﾞに向けて放り投げるが、うまく飛ばずに、飛びつくように受け取るｶﾙﾄﾞ、
ｶﾙﾄﾞ｢……確かに無難、
ﾘﾘｨ｢お仕事??
ｶﾙﾄﾞ｢いたのか??
ﾘﾘｨ｢うん、ずっと、
いつの間にかｶﾙﾄﾞの横で厚紙を覗き込んでいたﾘﾘｨ、
ｶｲ｢行くぞ、乗れ、
ｶﾙﾄﾞ｢ほれ、ﾘﾘｨ、ｶｲが呼んでるぞ、
ｶｲ｢お前に言ったんだ、
ｶﾙﾄﾞ｢ああ、やっぱり??
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