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アイツは俺の事をどう思っているだろう
急にいなくなった俺をアイツは許してくれるのか…
「俺はどんな顔して会えばいい…?」
俺の問い掛けは空気に漂い消えていった
瞼が重くなり、俺は目を閉じた
――――――――――――
『明日、デートしようよ』
『いいよ』
『やったぁ!』
――…
「ん…」
「あ、起きた?」
「おはよ」
夢か…
久しぶりに見たアイツの笑顔
俺とアイツの最後の約束
守れなかった最後の約束…
「北山、起きたなら荷物まとめて。明日の朝出るから。」
「分かった…」
意外と早く荷造りは終わった
「家は前住んでた所をまた叔父さんが貸してくれるから。」
「うん。」
「あ、ねえ五関くん。」
「なに?」
「学校ってどうなるの?」
「明後日から通う事になってるよ。」
「そうなんだ。」
会話が途切れて、部屋には五関がノートにペンを滑らせる音だけが聞こえる
いつの間にか河合は五関によっ掛かって寝ていて、俺も眠くなってきたからベッドに戻る
「おやすみ」
「ん。おやすみ」
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