はじまるんだよ

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「ぎーんちゃん!」 万事屋の朝、 いつもより元気の良い神楽の声が響きわたる。 「今日なんか元気よくね?」 「そりゃそうアルよ!」 「なんかあったか?今日。」 「…は」 「は?」 「ひどいアル! 今日は私の―…」 そのとき、彼女の声を遮って万事屋の扉が開いた。 「神楽ちゃん!誕生日おめでとう!」 「新八ぃ!」 「今日、誕生日なんか」 「まじでか!知らなかったアルか!!」 「いや、知ってた」 「なんのどっきりネ!! もー!!!! ちょっと出かけてくるある! あいつに私も成長したぞって言いに行くネ! ケーキ用意しとくヨロシ」 そういっていつもの紫色の傘をもって出ていった。 「あいつって誰だろうね、新八くん?」 「さぁ?神楽ちゃんもお年頃なんですよ」 「...」 「...」 「神楽ちゃぁぁぁぁん!!!!」
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