再会

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十六の頃には元服も済ませており、名前も清正では無く、柊治と変わっている。 三年経ち、十九となった現在では、背丈もかなり伸びた。 “…驚くかなぁ。” かつて塾頭を務めた敬愛する師を思い浮かべ、ふふっと微笑んだ。 長身で美麗ながらも浮いた噂は無く、とても落ち着いた人柄だが、道場では一二を争う程の剣士の男。 柊治は自然と柔らかな笑みを浮かべた。 「元気かなー…桂先生。」
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