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「でもお前は入りたくないのか?陸上部」
僕「まぁいい結果は出なかったけど、それなりに楽しかったしね。少し入りたかったかな」
「じゃあ何で…」
姉「……千晴…」
「うわぁ!」
僕「あ、姉さん」
「(まったく気配しなかったぞこの人)」
姉「…帰ろ?」
僕「はいはい……あ、少し言い忘れてた事あった。姉さん靴箱で待ってて?」
姉「……うん…」
僕「さっきの話だけどさ」
「あぁ」
僕「姉さんはもう陸上したくないんだよ」
「なんで!?」
僕「姉さんは別にしたくて陸上部に入ったんじゃない。僕が入るって言ったから入っただけなんだ。
だけどあぁ見えて姉さん天才だからどんどん記録伸びちゃってさ。
出たくもないのに大会に出されるし、静かにすごしたいのに周りが騒いぐし、そっとして置いて欲しいのにインタビューやらなんやらで一緒にいる時間も減ったしね。
姉さん……辛そうだったんだ…」
「……そうか。少し羨ましいけど」
僕「でも姉さんそのくせ僕が入るって言ったら辛そうな顔で入るって言うんだよね。天才のくせに馬鹿だよ(笑)」
「だからお前は入らないのか?」
僕「まぁそれが半分かな?」
「半分?」
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