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これは…磨けば結構な女になるかも…と思いつつ、そういえば生まれに付いて聞いた時も動揺してたなぁと思いだした
何故女の彼女が新撰組に入っているのか…少し興味も出てきて聞いてみる事に
「ねぇ、君何で新撰組に入ったの?というか…黒船とか外国の知識もそれなりに持ってるし、君何処で学んだの?」
「そ、それは…でふから江戸の寺子屋で学んで…」
「寺子屋って何処?というか江戸のどこら辺?」
「それは…」
最初は面白いとは言え興味無かったし深くは聞かなかったけど、やっぱり何かがおかしい
そう、彼女は東洋の話をしても大して驚かないし、たまに自分から意見を言ってくる
それにさっき沖田総司の事を言った時、聞いた事が無いような単語が入っていた
「ねぇ、別に君の事なら話しても誰も困らないんじゃない?それに私は口は固いし、もう会う事も無いだろうし」
これから仲間の所に連れて帰る予定だけどね
なんて思いつつそう言うと、彼女がハッハッハッ!!と笑いながら口を開いたのだ
「いやぁ実は、今からずっと先の時代から来たんですよぉ!!」
ずっと…先の時代…?
その言葉に流石の私もどう反応していいのか分からず、彼女をジッと見てしまう
「て、嘘…嘘ですけどね!!」
そんな私の目線にギョッとした表情をすると、私に慌てた様に否定してきた
と、その時だ…
「お客様、よろしいどすか?」
そんな声が聞こえてきて、何事かと返事をすると障子がスッと開いて、遊女が一人そこに座っていたのだ
「どうしたの?」
考えていたところに出てこられて少し不機嫌になりながらそう答えると、遊女は彼女の方を見て口を開いた
「ほんますみんまへん
どうやらそちらの方にはお連れの方がいらっしゃるようで…お探しになってはるんどす。お返し願えまへんか?」
永倉が…探しているのか?
私は見つかると後でややこしい事になるかもと、にっこり笑って頷いた
「それじゃあ…のり夫君、彼と仲直り出来るといいね?」
「は、はひ!!」
遊女から話をされ嬉しそうにしていた彼女にそう言うと、彼女はこっちを見て花の様に笑った
山崎は夜道をお酒で酔ってべろんべろんになっている永倉と日与を担ぎながら走っていた
時間かかってしまいました…
そんな不安を抱きつつ屯所の事を考えながら急いで足を動かす
大男が人を抱えて走っていたという情報は色々な所から出てきて、なかなかたどり付けなかったのだ
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