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「ふぅ。糞野郎どもが!」
力也はなんとか気持ちを落ち着かせ、再び女の子に駆けよった。
「もう大丈夫だ。怖かったろ?よくがんばったな。」
笑顔で優しく女の子の頭を撫でてやる。
「はい……うっ…うっ…うわぁぁぁぁん!!」
「おっと!よしよし。」
女の子は号泣し力也に抱きついた。力也もそんな女の子を優しく抱き、頭を撫で続けた。
しばらくそのままでいると、凛がやってきた。
「お兄ちゃーん!大丈夫だった?」
「おう!余裕余裕♪」
その言葉を聞き凛の顔に笑顔が浮かぶ。
「でその子が被害者?」
「あぁそうだ。今は泣き疲れて寝ちまったけどな。」
力也の腕の中では金髪の女の子がすやすや目の周りを赤くさせ、熟睡していた。
「この子、どうするの?」
凛が女の子の頬つつきながら聞く。
「どうすっかな?ここら辺に交番ないし…。」
するとやけに顔をキラキラさせた凛が
「家に連れて行こうよ!」
と言った。
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