~2章~

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結局凛の案が最適だと判断し、家に連れて行った。 今は居間の布団の上ですやすや寝ている。 凛は夕飯の準備、力也は風呂掃除と各自働いていた。 その時 夕飯のいい臭いで目覚めたのかゆっくり起き上がった。 周りをキョロキョロと見渡し、首を傾げている。 そんなとき、調度風呂掃除が終わった力也が居間に来た。 女の子は力也を見た瞬間、とびきりの笑顔で駆け寄って、抱きついた。 「おっと!おっ?目が覚めたのか?」 力也が抱きついてきたのを受け止め、少し離し聞いた。 「はい!覚めました!」 元気一杯に答えた。 「そうか」と力也も笑顔で答える。 すると女の子が急に離れ、正座すると頭を下げてきた。 「えっ?ど、どうした?」 力也が慌てて聞くと 「さっきは本当にありがとうございました!」 と言ってきた。 力也は少し呆気にとられたが、すぐに 「いやいや、当然のことをしたまでさ。」 と笑顔で言った。
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