~1章~

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「やべっ!凛そろそろ出ないと間に合わないぞ!」 力也が家にある古時計を見て焦ったように言った。 「エヘヘ~…、えっ、やばい本当だ!」 凛もデレデレな顔から焦った顔に切り替わった。 力也と凛の学校は、この田舎から自転車で一時間ほどかかる隣街にある。 そのせいで、毎朝毎朝大変である。 「ごちそうさま!」 「お粗末様!」 急いで残りのご飯をかきこみ、直ぐ様支度の準備に取りかかる。 これは毎朝のことである。 5分ぐらいして力也が、更に2、3分して凛がそれぞれの準備をし、玄関に集まった。 そして一緒に 『いってきます!』 と大きな声でいい、慌ただしく出ていった。
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