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「やべっ!凛そろそろ出ないと間に合わないぞ!」
力也が家にある古時計を見て焦ったように言った。
「エヘヘ~…、えっ、やばい本当だ!」
凛もデレデレな顔から焦った顔に切り替わった。
力也と凛の学校は、この田舎から自転車で一時間ほどかかる隣街にある。
そのせいで、毎朝毎朝大変である。
「ごちそうさま!」
「お粗末様!」
急いで残りのご飯をかきこみ、直ぐ様支度の準備に取りかかる。
これは毎朝のことである。
5分ぐらいして力也が、更に2、3分して凛がそれぞれの準備をし、玄関に集まった。
そして一緒に
『いってきます!』
と大きな声でいい、慌ただしく出ていった。
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