~2章~

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学校を出た二人は夕飯の買い物のため、近くの商店街に来ていた。 「おい凛!あんま腕に引っ付くなよ。恥ずかしいだろ。」 力也が周りをキョロキョロし少し赤面しながら言った。 「いいから、いいから♪」 (アハッ♪お兄ちゃんかわいい♪) 凛はそんな力也を楽しそうに引っ張って行った。 調度、買い物も終わって帰ろうとした時事件は起こった。 「さぁ帰ろうか。」 力也が荷物を自転車に積めながら言った。 「うん!そうだね。…あれ?」 「ん?どした?」 「あれ見て!」 凛が指差したとこを見ると、金髪の女の子が大人の男3人に路地裏へ連れて行かれているところだった。 「ありゃあ、不味いな。…よし!凛ちょっと行って来るから荷物よろしくな!」 力也が凛の返事も聞かないまま行ってしまった。 「えっ!?ちょっとお兄ちゃん!……もう。まぁお兄ちゃんなら大丈夫か♪」 凛は少々不満そうな顔をしていたが、兄を優しい目で見つめていた。
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