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学園ファイトは土曜日に行われる。
午前中は生徒の授業。
午後は学園ファイトと、分けて行えるため都合が良いのだ。
授業が終わった所で教師たちは昼食を取り、その後一斉に体育館に集められるのだが、一つ問題があった。
生徒は邪魔になるので、早く帰したい。
そのため、
「今日は学園ファイトあるから、早く帰る様に」
と促すのだが、帰宅する足は一年生以外校舎を見渡せる校門前で止まってしまうのだ。
問題と言うのは、生徒が帰らないことだった。
もしかしたら、生徒に怪我を負わせてしまうかもしれない。
そういう不安があるのだが、生徒たちはお構いなしのようだ。
それほど学園ファイトの結末が気になるのだろう。
「そろそろか……」
現・学園長は自室で空を見上げながら呟いた。
「敵は全て叩き潰してやる……」
現・学園長はふふっと笑い、書類仕事に戻った。
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